第24章 ロミオとジュリエット!?
私と火神くんは体育館の端っこで教科書を広げて暗記をはじめた。
火神「あぁぁぁ!意味わかんねぇ!」
るり「少し難しい話だもんね。」
火神「なんか胸糞わりぃ話しだよな。」
るり「…そうだね。」
火神「・・・。」
るり「火神くんは、誰かを好きになった事ある?」
火神「あ?」
るり「どうしようもないくらい胸が苦しくなって、周りが見えなくなって…」
火神「・・・。」
るり「どうしたらいいか、わからなくなっちゃうんだよね。」
火神「…そんなん、好きって伝えればいいじゃねぇか。」
るり「そんな簡単なもんじゃないんだって」
火神「…そうかもしれねぇな。」
るり「え?」
私は予想外の火神くんの反応に驚いた。
火神「なんでもねぇよ!ほら、暗記すっぞ!」
るり「うん。」
そして私達は暗記を続けた。