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COLORS☆黒子のバスケ

第17章 誠凛VS霧崎第一


~霧崎第一高校控え室~

私は結局花宮さんとの取引を受けた。

絶対に怪我をさせないと約束してくれた。
だから、私は信じて待つことにした。

部屋には見張りの部員を二人つけられた。

でも、別に監禁されているとか
そういう状況ではない。

花宮さんは

「好きに出て行ってもいい。見張りも止めない。でも、その時は仲間がどうなるか…」
そういってニヤっと笑っていた。

つまりここに居るのは"私の意志"という事になる。
ずる賢い。さすが悪童だ。

私はそんな事を考えながらただ、ただ祈るしかなかった。

見張りA「にしても、こういう状況って超興奮するよなぁ」
見張りB「確かに!他校の女子マネ拉致ってるとかさぁ!」

見張りA「そんで、襲っちゃったりとかぁ?」
見張りB「いいねぇ!そういうの!」

そんな話をしながら二人の見張りは盛り上がっていた。

そう。花宮真は二人の見張りにこう言って出て行った。

『大切な人質だから絶対に手を出すな。』

そうだ、仮に手を出してしまった時点で
それは悪になる。

手を出さずに"自分の意志"でこの控え室に滞在させることで意味をなす。

まぁ、私がいないくらいで…
崩れるみんなではないと思うんだけど…

そんなことを考えながら私はただうつむいていた。


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