第1章 憂鬱な彼女
会いたいのに会えない…。そんな気持ちが渦巻いて…
「けん、次はいつ会えそう?」
「忙しいからまだ先になるかも」
また会えない。けんに会いたいよ。メールだけして私は眠りにつく。けんは人気があるからしょうがないけど、それでも一緒にいたい。そう思うのはダメなのかな?もうずっと会ってない…。寂しくて仕方ない。私けんと別れた方がいいのかな?
翌日
結局昨日は眠れなかった。今日は大事なライブなのに…。
「ゆーき!今日は目一杯頑張ろっ!ねっ?」
「うん、そうだよね。せっかくのライブだし…。」
同じバンドのみきは私のことを勇気づけてくれた。こんな大規模なライブいつもはこれないんだから今日くらいはめをはずそう。
次は私達のバンド。心拍数が上がってきて、喉が乾いてきた。よし、行こう。今日しかこんな経験出来ないんだから。