第6章 【山崎】ジミーの本気
「わぁ!凄いね、この温泉!」
山「う、うん、そうですね」
「あれ、どうしたの?そんなに嬉しくない?」
山「いや、そんなことはないんですけど・・・」
ここはとある高級旅館。
その貸切混浴風呂に想い人であるとともに入っていた真選組監察山崎退は、今なぜこんな状況になっているのか思い返した。
「あ、ジミー、今日も地味だね」
沖「ザキが地味じゃないことなんて無ェでさァ」
山「いきなり何!?朝の挨拶でそれ!?俺は普通に“おはようございます”でいいんでだよね!?」
「それはジミーのツッコミのセンスじゃない?ほら、抱腹絶倒のやつ頼むよ」
山「俺お笑い芸人じゃないんですけどォ!?」
真選組の屯所では、毎日のようにこのような風景が見られる。最近の沖田との流行が山崎イジりだった。会うたびに“ジミー”だの“チェリー”だのでイジっている。
「あっはは!ザキ最高」
沖「さん笑いすぎでさァ。チェリーの顔がチェリーのように赤くなってまさァ」
「え?なんで?」
沖「それはコイツがさんを「だァァァ!!何でもないです何でもないですゥ!!」
ガッ!と沖田の口を勢い良く塞いだ。
近「お、いたいた!ザキ、、ちょっと頼まれてほしいことがあるんだ」
盛り上がっていると、近藤がやってきた。山崎とに話があるようで自分の部屋に呼んだ。
近「2人には、とある旅館の下見に行ってほしいんだ」
「旅館の下見?」
今度、幕臣が新婚旅行で使用する旅館を探しているとのこと。新しくできた旅館がいいとのことでいくつか候補を出したのだが、そのうちの1つは誰も行ったことがない旅館だったようだ。
近「そこで真選組の誰かに下見に行ってくれと言われてな。混浴風呂もあるから新婚にはピッタリだ」
山「べ、別に良いんですけど、俺でいいんですか!?もっと他の、副長とか」
山崎はなぜ自分が、と遠慮している。下見とはいえ、幕臣が行くような高級旅館に自分が行くなど、と思っていたのだ。