第4章 【沖田】据え膳食わぬはドSの恥
「いやぁ、やっちゃったね」
隊士「すみません、さん」
今、真選組一番隊のと隊士数人は、とある廃墟に監禁されていた。
見回りをしていたところ、攘夷浪士に襲われたのだ。戦闘に特化した一番隊だが多勢に無勢、平の隊士たちがやられそうになっているところをがひたすら助けていたのだ。
しかし、それも体力が続かず、結局はみんな仲良く拘束されている。
浪士「はは、てめーらは沖田総悟を誘き出すエサだ」
「隊長を・・・。だから殺さないんだ」
真選組が憎いのであれば片っ端から殺せばいい。しかしそれをしなかったのは、もっと大きな獲物を釣り上げるためだったのだ。
それにしても、
「なんで私だけ鎖?」
他の隊士は縄で両手両脚を拘束されているというのに、自分だけ鉄製の鎖であることに疑問を持つ。
浪士「てめェは縄ブチブチ切りやがっただろ!刀もねーのに!ゴリラか!」
「ゴリラはうちの局長ですゥ」
浪士「それに、てめェは沖田総悟の特別なんだろ?最後まで逃がすわけにいかねーからな」
「あの人はそんなの関係ないよ。“いい気味でさァ”とか言うと思う」
沖田は戦闘となれば冷徹さも見せる。必要とあらば味方も容赦なく見捨てるし、それに、ドSだ。
ドォォオン!
そんな話をしていると、いきなり廃墟の半分が倒壊した。
「ぎゃああ!」
攘夷志士も、も、隊士もみんな悲鳴をあげた。倒壊に巻き込まれずに済んで良かった。
倒壊した瓦礫の上を、ガシャ、ガシャ、と歩いてくる音が聞こえる。とても不気味だ。
ガッ
沖「さて・・・攘夷志士どもに負けて人質にされてるっていう虫けらどもはどこにいるんでしょうねィ」
「絶対わかってるでしょ!」
沖「おや、さん、いたんですか。そんな鎖で縛られてホントに芋虫かと思いやしたぜ」
「くっ・・・」
ぐぬぬ、と悔しさに歯を食いしばる。
こんな状況でなければ言い返しているだろう。
沖「で、芋虫を捕まえて遊んでる悪趣味な下衆がてめーらか」
浪士「いや、下衆はお前・・・仲間踏んでます」
沖田の下には、隊士たちが。拘束された仲間のお尻に足を乗せ、ポーズを決めていたのだ。