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PRISM LINE【ワールドトリガー】

第4章 感情線の混線



基本は5本。自分と同等の相手は、数をこなしてサクサク上げたい時に有効だと思う。逆に格上なら10本。手合わせしながら戦略を練って、相手の隙を見極めるのに多くの時間がほしいから。

出たり入ったりをひっきりなしに繰り返すこと約2時間。あれだけ沢山いた人がまばらになって、そこでやっとお昼時だと気づいた。


ねぇ太刀川さん。
あたしちょっと凄くない?
朝から数人相手して全部勝ち越しだよ?

お決まりになった、フロアの自販機で買った今日のコーヒーは、インスタントのくせにいつもよりも美味しく感じる。これまたお決まりの定位置。ソファーに身を投げて、そんなことを思うあたしも大概単純なやつだなと苦笑が漏れた。

今日ここにはいないボンクラ師匠はきっとまだ家で寝倒してんだろうな。ご褒美の焼肉にプラスでお寿司もつけてもらってもいいぐらい、頑張ってる可愛い弟子の言い分にあの人は、そんなものできて当然だろって、きっと即答するんだろうけど。


「あ、いたいた!望月さん!」


不意に掛けられた声に、俯きがちだった顔を上げると、知ってるような知らないような男の子が2人と女の子1人。正面を塞がれて、その威圧感にびっくりした。でも、無遠慮にあたしの隣を陣取って座った女の子にはもっとびっくりした。

距離が近い。
もう少し離れてくれると嬉しいんだけど。


「えーっと、どうしたの?」
「あのね、望月さんさ、もう入る隊決まってる?良かったらあたし達んとこ来ない?」
「俺ら3人で組もうって話してたんだけど、上限4人だろ?だったら望月さんも誘ってみようってなってさ」
「あー、」
「望月さんすげー強いじゃん?俺らランク戦上位狙ってるから入ってくれたらめっちゃ助かるんだよな」


これが噂の勧誘ってやつですか。

期待の眼差しを向けてくる3人は、有無も言わさないってぐらいの気迫。そのやる気と志は立派で尊敬できるんだけどね、



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