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ハリー・ポッターと調教師見習い

第2章 encounter


 あれから色々あって、8月31日、入学前夜となった。

 その色々の間にドラコが家に何度か来た。内容はやはり、一緒に行こうという内容のないことだった。その度ルーアはアリスに頼んでドラコを追っ払ってもらうため、アリスは自然とドラコを嫌いになり、ドラコもまたアリスに恐怖するようになった。

 結構色々あったなあ。と考えながらルーアは淡々と食事を口に運んだ。

「はあ、父上は娘がしばらく会えなくなるってのに家にすら帰ってこないのか」
「ルーア様……」

 いつも通り、ルーアはハーヴィンと2人で食事をしていた。当然、ルイスはいない。そんなこと、ルーアは今まで気になったこともなかったはずだが、先日のハーヴィンとの会話で、父親のことを思い出し、いつも以上に気にしていた。

 数秒間だけ待ってみるも帰ってこないため、ルーアは諦めたように料理を口に入れた。

(わかっていたはずなんだがな。どうにも諦めきれない……)

 そんなルーアの想像を見透かすように、ハーヴィンが暗い顔になった。

「おい、お前までそんな顔すんなよ。折角の食事が葬式みたいになるだろ。陰気臭い」
「そう、ですね……」
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