• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

ヒカリノキオク【ヒロアカ】

第4章 深すぎず浅すぎず、近すぎす遠すぎず


休み時間。
は校庭の端の桜の木の下で一人で座っていた。

すると、
ボブカットの元気な女の子が駆け寄ってきた。

「ねぇ!ちゃんって言うんでしょ!?」

突然の元気な声に驚いて、
は瞬きをした。

「……うん……そうだけど……」

「わたし、みさき!
一緒に遊ぼ!!」

あまりの勢いに、
の心の壁が一瞬抜け落ちた。

「……いいの……?一緒に……?」

「いいよ!
ちゃん、なんか大人みたいでカッコいいじゃん!」

(……大人みたい……?)

誰かに「いいね」と言われる感覚が新鮮で、
胸がじんわり温かくなる。

「じゃあ……少しだけ。」

その日、は初めて
“友達”と呼べる存在と出会った。

⸻
学校が終わり、帰り道。

不安でいっぱいだった胸は、
朝より少し軽かった。

「ただいま……」

玄関を開けると、
ジーニストが本を閉じて振り向く。

「おかえり、」

その一言に、
全身の力が抜けるような安心感が走る。

「今日の学校はどうだった?」

「……ともだち、できた……
みさきちゃんっていう子……!」

ジーニストは微笑み、
頭を優しく撫でる。

「それは素晴らしいことだ。
よく頑張ったな。」

の胸がまた温かくなる。

(……言ってよかった……
“ただいま”って……)

その日の夕食は、
いつもより少し賑やかに感じた。
/ 100ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp