第4章 近づいて
「……よくわかんないですよ、先生。」
「でも…夢から醒めてもそんな風に考えているのならば、好きなんじゃないんですか…?きっとまた会えますよ!」
「お前はどう思う、例えばもしその人が目の前にいて、全て初めからやり直せるかもしれないとしたら。」
「……なんですかぁ、私、恋愛とかしたことないし。彼氏とかわからないし。というか先生もそんなこと考えるんですね!なんだか恋愛とかそういうのと無縁なのかとてっきり……」
「はっっ!!いえ、いえ!!そういうのではなくて、先生ってほら、すごく厳格な…?イメージがあるからその〜…どうなんでしょう、ははは…」
義勇は焦っているさやかを見て少し冷静さを取り戻しつつあった。
夢の中より少し幼さを纏った彼女だが、見た目がほぼそのままでいつも抑えている感情がどうしても溢れてきてしまう。
義勇は床についていた手をほんの少し、そろりとさやかの方に這わせた。