第34章 逢坂くんがサンタクロース(後編)
クリスマスイブ!
だけど終業式だから学校へ行く。
午前中だけだけどね。
だから逢坂くんとお昼ごはんを一緒に食べて、彼の家に行った。
「クリスマスイブに一緒に過ごせるなんて嬉しいな」
私の肩を抱いて、彼が微笑む。
「うん…。でも晩ごはんまでに帰らないといけないなんてね…」
私はガックリうなだれる。
「まだ高校生なんだから、クリスマスは家で過ごしなさいなんて…。
クリスマスの夜に逢坂くんとクリスマスイルミネーションとか見たかったなぁ。
お姉は今晩、友達と晩ごはん食べに行くなんて言ってたけど…絶対彼氏だよ!
2才しか違わないのに本当ズルイ!」
愚痴をこぼす私を、彼がよしよししてくれる。
「大人になったら夜も一緒に過ごそう。そしてもっと大人になったら…朝までずっと一緒にいよう。それまでずっと僕と一緒にいてくれるよね?」
彼が私の目を見つめる。
「うん…! 絶対だよ。ずっと一緒…」
私も彼の目を見つめて答える。
「約束…」
彼が私の頬に手を添え、口づけする…。
……
…