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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎 冨岡義勇★R18

第113章 決心〜冨岡義勇【微R】


屋敷に戻った義勇は、側に控える幸へと静かに問いかけた。

「お前は以前、ゆきに質問をして、腹の子の父親が俺か時透なのかを確かめようとしていたな?」

不意を突かれた幸は目を見張り、息をのんだ。

「はい…。師範に止められて聞けずじまいでしたが、完全ではなくとも、おおよその予測はつけられます。」

「……ならば明日、ゆきに聞いてくれ」

「…はっきりと、白黒をつけるのですね?誰が子の父親ね可能性が高いかを」

「ああ…」

どんな真実であれ受け止める。

もし時透の可能性が高いならお前は安心して言えるだろう?子を宿していることを…

出ていくなんて考えは無くなるだろう?

もし俺の子の可能性が高いのなら…

その覚悟だけを胸に刻み、義勇は重い夜を明かした。

翌朝、二人はいつものようにゆきの屋敷へと向かった。

しかし、門前に到着した彼らの目に飛び込んできたのは、尋常ではない異様な光景だった。

複数の隠たちが青ざめた顔でオロオロと走り回り、混乱が渦巻いている。

その光景を目にした瞬間、義勇はすべてを察した。

胸を突き刺すような胸騒ぎに、指先から全身へと激しい震えが広がっていく。

「おい! どうした!?」

絞り出すような震える声で、義勇は駆け寄った隠の肩を掴んだ。

隠は怯えたように肩をすくめ、途切れ途切れに言葉を返す。

「あっ…水柱様! 大変なのです…! ゆき様が……どこを探しても、居られないのです…!」

「な…」

懸念していた最悪の事態が、現実となって眼前に突きつけられた。

昨夜の拒絶、悲しげな笑み…。

ゆきはやはり、時透が任務から戻る前に姿を消す道を選んだのだった。

守りたかった存在も、かろうじて繋ぎ止めていた自身の存在理由さえも、手からこぼれ落ちていく…。

義勇の身体から、すうっとすべての力が抜け落ちた。

「師範!しっかりして下さい!まだ遠くには行っていないはず!探しに行きましょう!手分けして」

幸のその言葉に、義勇はぎゅっと拳を握る。

義勇と、幸は散り散りになりゆきを探しに屋敷を飛び出した。

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