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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第26章 痕跡 ✴︎




『不死川さんには…、
私のことが…好き、だって…、告白…されました…』


「…。」


『ご、ごめんなさい…。
私が冨岡さんと別れたことを話しちゃったから…、
それで…、あんなこともされて…っ』


「が謝る必要はない…。
元々、俺がお前を手放さなければ
このようなことにはならなかった。
だが…」


『っ…』




頬に添えられた手が動き出し
冨岡さんの指が私の唇をなぞる様に触れていて…

指の動きに意識を持って行かれていると
冨岡さんが再び話し出した。







「この柔らかい唇を
他の男が味わったと思うと…
どうしようもなく腹立たしい。」


『冨岡、さん…』


「他の男と幸せになれ、と言っておきながら
いざその場面を目の当たりにすると…
悔しさと激しい怒りが込み上げた。」


『っ…』


「…、
不死川が触れた所を全て…、上書きをしてもいいだろうか…」


『は、はい…っ…、
私も…、冨岡さんでいっぱいにして欲しいです…』


「っ、はぁ…。
そのような可愛らしい事…、他の男に告げたら許さないからな…」






…何故ため息を吐かれたのか分からないし
可愛らしい事を言ったつもりも無かったんだけどなぁ。



冨岡さんの反応に疑問を持っていると
私の顔に掛けられていた眼鏡がスッと取り除かれた。






「綺麗だ、…。」

『っ、ん……』




ゆっくり優しく重ねられた冨岡さんの唇は
以前と変わらない感触で…

目を閉じながら
またこうしてキスをされる事を嬉しく思っていると
キスの勢いが少しずつ増していった。






『ふぁ……っ、んっ…』

「まだ…、足りないな。」

『ぇ……、ッんぅ…っ!』




私の唇を包み込む様に
唇同士を合わせるだけのキスだったけど…



足りない、と言われた瞬間
冨岡さんの舌が私の口内へと侵入してきて
激しく舌を絡め取られた。




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