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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第26章 痕跡 ✴︎




「一度はお前と離れる事を選んだ…、
そうすればきっと
次第に忘れていくだろうと思った…。
もしが死んでしまった時は
心を痛めないはずだと…。
…自分がいかに臆病者だと思い知った。」


『じゃあ…
もう二度と…、私から離れないでくれますか…?』



「決して離れない。
死の危険への不安はあるが…
生きている限り、俺はお前と共にいたい。
の隣が俺の居場所だ。」



『嬉しいですっ…』




冨岡さんがまた私のところに戻って来てくれて…


もう二度と離れないって約束してくれて、本当に嬉しい…。



私との別れを選んだ理由を全部話してくれたことにも安心し、自分の顔が綻ぶのを感じていると

頭の上に置かれていた冨岡さんの手が
私の頬へと移動し、優しくソッと添えられた。





『冨岡さん…、
ちゃんと話してくれて、ありがとうございます。』

「礼など言うな。
俺はお前を傷付けて泣かせてしまった…、
不甲斐ない男で…、本当にごめん…」

『確かに沢山泣いちゃいましたけど
冨岡さんは全然不甲斐なくなんかないですよ?
だって私も、最終選別は突破してないんですから!』


「お前の場合は御館様の…」


『それでも突破してない事には変わりないです。
私と冨岡さんは一緒なんです!!』


「っ、……。ありがとう…。」




驚いた表情をした後
お礼を言いながら、フワッと微笑んだ冨岡さん。


久しぶりに冨岡さんの穏やかな顔が見れて
幸せだなぁ…、と思いながら、お互いに微笑み合っていたけど…






「俺はもう全てを話したから…、
今度はお前にいくつか問わせてもらう。」


『え…?、っ…』






笑顔から一転し、
冨岡さんは何故か物凄く怒っているようなオーラが出始めていて…

私は背筋がゾッとしてしまった。







「不死川との間に…、何かあったのか?」

『!?え、あ、その…』

「…。奴に何を言われた?」

『そ、それは…』





何とか誤魔化したいところだけど
冨岡さんは私が不死川さんに抱き締められていたところや、キスされたところも見られてた訳で…



ちゃんと正直に話すしか選択肢は残っていないよね…。




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