第5章 弟の束縛~守るため?~
「秘密だって」
陵が毛布で顔を隠し、反対側を向く。
「教えてよー!」
「無理」
「じゃあもう…」
「帰るな」
帰るって言おうとしてないんだけどな…
寝るって言おうとしたのに
「寝るって言おうとしたんだけど」
「あ、そなの。おやすみ」
「なんでずっとこっちみてるわけ…?」
「あれー?恥ずかしいの?」
そりゃあ…。
「九時まで寝かせてね。そしたら帰る!」
目をつぶった…
おでこに柔らかいものがついた
チュッ
「おやすみ…かわいーな。」
「んん…?」
「はは。うなってるし。」
そしてうちは眠りについた