第1章 束縛~母の再婚~
「ようくん!いたいよ!?」
「…」
無言だ
「離してよ…」
「…だまれ」
「ぇ…」
つめたっ!
痛いし…
ドンッ!!
思いっきり壁に押された…
「おめーさ。いい加減にしろよ?他の男としゃべんじゃねーよ。俺の見てないところでなんかしてんだろ?あ?」
こわいよ…
「し、してないよ…」
「うそつくんじゃねーよ!」
うっ…こわい
目から大粒の涙がながれた
やばい、ないちゃった…
「う、うそついてない…」
「あさみ!」
ん?あ!陵の声?!
「りょう…?」
「どーしたんだよ?探したぞ?
ん?ないてんの?」
「またおまえかよ。しつけーぞ?」
「えきみってあさみの弟?だよな?」
「そーだけど?」
「あさみになにしてんの?」
「はっ?邪魔者はいってうぜーわ。あさみ、家で覚えとけよ?」
「……っ!」
今あさみってよんだぞ、おい…
ようくんが行った瞬間に陵が抱き締めてくれた
「大丈夫か?」
大丈夫じゃないわ…
「陵ありがとう…」
なんか、陵に抱き締められるとすごい落ち着くな…