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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第56章 羽織る温もり、奪われた光 ※


それからすぐ、緊急回線。

受話器の向こうで、塚内の声が聞こえる。

塚「ホークス?どうした、こんな時間に――」

ホ「攫われました」

言葉が、落ちる。
一瞬の沈黙。

塚「……誰が」

ホークスは、歯を食いしばる。

ホ「………、が」

受話器の向こうで、息を呑む音。

ホ「オールフォーワンのワープです」

声が、低くなる。

ホ「俺とジーニストさんの目の前で」

ホークスは、拳を握る。

ホ「……止められなかった」

塚内の声が、重くなる。

塚「……すぐに共有する」

通話はそのまま、別回線へ繋がる。

次に聞こえたのは、オールマイトの声だった。

オ「……今の話は、本当か」

ホークスは答える。

ホ「……はい」

短い沈黙。

そのあと、別の息遣いが聞こえる。
荒い呼吸。

そして、緑谷の声。

緑「……今」

震えている。

緑「……今、なんて言いました……?」

ホークスは目を閉じる。

ホ「……が…、攫われた」

その瞬間。
受話器の向こうで、何かが落ちる音がした。

緑「……っ」

息が詰まる。

緑「……嘘だ」

小さく呟く。

緑「嘘だ……」

だが。
すぐに、声が変わる。

震えが消える。

代わりに。

怒りと、焦り。

緑「……早く居場所を突き止めます」

低い声。
拳を握る音が聞こえる。

緑「すぐ…。今すぐに…」

呼吸が荒い。

緑「探します」

その声には、はっきりと怒りと焦燥、そして心配が混ざっていた。
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