第55章 告げられる想い、壊れていく心 ※
光が溢れ、断たれていた足がゆっくりと形を取り戻していく。
相澤は、の後頭部に手を回し、そのキスを静かに受け入れた。
治癒のためじゃない。
ただ、そこにある“想い”として。
すべては戻らない。足だけだ。
はわざと、そこで止めた。
息が、苦しい。
視界が、滲む。
相澤は寝転んだまま、額を寄せる。
相「……生きてて……よかった……」
「……消太……さんも……」
もう、立っていられない。
――それでも。
次は、爆豪。
「……勝己……お願い……目、開けて……」
何度も、呼ぶ。
ようやく、爆豪の目が薄く開いた。
爆「…………大丈夫……か……」
「……治させて……お願い……」
爆「……無理……するな……大丈夫……だから……」
それでも、唇を重ねた。
腹部の穴が、塞がっていく。
爆「……大丈夫……なんか……?」
「ん……よかった……勝己……」
そのまま、胸に顔を埋める。
爆豪は、弱々しくの頭を撫でた。
爆「…あんがとよ……」
その手の温もりが、から、さらに力を奪っていく。
次は、轟。
「……焦凍……」
轟「……ん…………?」
「……治すね……」
唇が重なると、轟は後頭部に手を回し、静かにそれを受け入れた。
轟(……よかった……)
そう思った瞬間、の足がふらつく。
次は飯田。
「……天哉……」
飯「…………さん……?」
「……初めてだったら……ごめんね……でも……治させて……」
唇が触れた瞬間、飯田の目が大きく見開かれる。
抱きしめることも出来ず、ただ受け止めるしかなかった。