第53章 特別な日、愛される幸せ
「ありがとうございます」
両手で受け取る。
すると、ミッドナイトの視線がその小さな箱へ釘付けになった。
ミ「……箱」
マ「箱……?」
2人は顔を見合わせた。
ミ「ちょっと待って…」
マ「いやいやいや…」
2人が同時に叫ぶ。
ミ&マ「指輪!?!?」
職員室が一瞬静まり返った。
「えっ!?」
思わず箱を持つ手が止まる。
ミ「相澤くん!?それはさすがに早いんじゃないかしら!?♡」
マ「朝迎え行って、次は指輪!?展開早すぎんだろ!!」
「っ……!」
顔がみるみる赤くなる。
相澤は呆れたようにため息を吐いた。
相「……何勘違いしてる。サイズ的に違うだろう」
ミ「じゃあ何なのよ♡」
マ「開けてみろ開けてみろ!」
見たい、見たいと職員室のみんなが自然と集まってくる。
は苦笑しながら、相澤に確認をとる。
「開けてもいいですか…?」
目を逸らしながらも、小さく頷く相澤。
丁寧にリボンをほどき、箱を開く。
中に入っていたのは、深い黒の革で作られた上質な名刺入れだった。
「……わぁ」
思わず声が漏れる。
ミ「なぁんだ♡」
マ「びっくりさせんなよ〜!」
そう言いながら、2人とも身を乗り出す。
相澤は照れ隠しのように視線を逸らした。
相「仕事で使うだろ」
それだけ。
は嬉しそうに微笑む。
「ありがとうございます……!今日から毎日使います」
その言葉に、相澤はほんの少しだけ口元を緩めた。
相「……あぁ」