第53章 特別な日、愛される幸せ
職員室の扉を開ける。
すると、真っ先にミッドナイトが顔を上げた。
ミ「あら、おはよう。……って、どうして今日は一緒なの?」
その一言に、職員室中の視線が2人へ集まる。
相「……別に」
いつも通りの一言。
だが、その返事では誰も納得しない。
ミッドナイトはにやりと笑った。
ミ「まさか……誕生日だから迎えに行ったの?」
相澤は何も答えない。
無言のまま資料を机へ置き、席へ座る。
その沈黙が、何よりの答えだった。
ミ「ちょっとぉ!」
マイクが勢いよく立ち上がる。
マ「相澤それァずるくねぇか!?」
ミ「フライングじゃない!」
相「……うるさいです」
その沈黙に、ミッドナイトは口元を押さえた。
ミ(相澤くんったら、積極的♡)
山田は頭を抱えた。
マ「うわぁ……負けたァ」
ミッドナイトはすぐに笑顔へ戻る。
ミ「、お誕生日おめでとう♡」
マ「おめでとう、!」
その声をきっかけに。
「おめでとう!」
「おめでとうございます!」
職員室のあちこちから祝福の声が重なっていく。
は目を丸くした。
まさか、自分が祝われる側になるなんて思っていなかったから。
少し照れくさそうに笑って。
「ふふ、嬉しい。ありがとうございます」
その笑顔を見て、相澤は誰にも気付かれないよう小さく息を吐いた。
──この笑顔が見れて、良かった。