第50章 揺らぐ静寂、寄り添う想い ※
新年を迎え、轟からの誘いを受けた緑谷と爆豪は、No.1ヒーロー・エンデヴァーの事務所でインターンをするため向かっていた。
駅前で合流した後、エンデヴァーは露骨に眉間に皺を寄せる。
エ「焦凍の頼みだからしぶしぶ許可したが…焦凍だけで来て欲しかった…」
轟「許可したんだから文句言うなよ」
爆「補講の時から思ってたが…きちぃな」
エ「本当にこの子と仲良しなのか!?」
爆「まぁトップの現場見れんならなんでもいいけどよ」
エ「友人は選べと言ったはずだ!」
緑谷は慌てて頭を下げた。
緑「インターン、許可していただきありがとうございます!」
そして4人で事務所へと向かっている途中。
エンデヴァーが急に走り出す。
エ「申し訳ないが、焦凍以外に構うつもりはない!学びたいなら後ろで見ていろ!」
暴れているヴィランの方へ向かい、事件解決に向けて翔るエンデヴァーを、緑谷、爆豪、轟は必死に追う。
エンデヴァーに襲い掛かろうとしたヴィランの一味を3人が取り押さえようとした瞬間、空からホークスが軽やかに舞い降りてきた。
ホ「あぁ、インターンか」
緑「ホークス!?」
エ「来る時は連絡をよこせ」
ホ「いや、まじフラっと寄っただけなんで!」
事件が片付き、緑谷たちが名乗ると、エンデヴァーは腕を組む。
エ「で、何用だホークス」
ホ「用ってほどでもないんですけど…」
そう言いながら、ホークスは『異能解放戦線』という一冊の本を取り出す。
ホ「時間なければ、俺マーカー引いといたんで。そこだけでも」
いつもと違う、ふっと真剣な目。
ホ「読んでおいてくださいね」
緑谷は“ナンバーツーがおすすめする本”がやけに気になった。
ホ「そんな君のために持ってきてました!」
そう言って緑谷だけでなく、爆豪・轟にも同じ本を手渡す。
そして一瞬、空気が変わるような間を作ってから、
ホ「そういえば、先生元気?」