第49章 降り積もる恋、滲む涙 ※微
飛びながら、胸の奥でひとつだけ決めた。
ホ(は絶対に巻き込まない。絶対に)
自分がどれだけ汚れようと。
どれだけ嘘を重ねようと。
あの子だけは、絶対に。
ホ(……“連れてこい”って言われた時の顔、まだ忘れられん)
荼毘の目に映るを思うだけで、呼吸が浅くなる。
ホ(俺が…なんとかすりゃいい。俺が盾になればいい)
そう思った瞬間、腹の底が決まった。
あの場で絞り出した“了承”の言葉。
喉から無理やり押し出した、血の味がするほど苦い言葉。
その重さがまだ舌に残っている。
ホ(俺が全部かぶる。は、絶対に、傷つけさせん)
強がりでも、嘘でもない。
ただの願いで、ただの自滅覚悟。
でもそれしかできなかった。
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夜風が冷たく当たるのに、胸の奥だけはひりつくように熱い。
ホ(……また泣いてたら、どうすんだよ俺)
触れられない。
行けない。
助けられない。
守りたいのに、守れない立場。
ホークスは飛ぶスピードを無意識に上げた。
まるで、その苦しさから逃げようとするみたいに。
ホ(……ごめん。ほんとは今すぐ飛んでいきたいのに)
風に消えるような、誰にも届かない言葉が漏れる。
ホ(全部終わったら……ちゃんと、謝れたらいいな)
でもたぶん、そのチャンスは来ない。
そんな予感が胸の奥でずっと疼いていた。