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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第46章 抑えきれない想い、残った温もり ※


文化祭も終わって、少し経ったある日の夜。

寮の自室で、緑谷はベッドに横になりながら天井を見上げていた。

今日も色んなことがあった。

授業、訓練。
やることは山ほどある。

けれど、気付けば考えているのは1人のことだった。

今日もたくさん頑張っていたな。
無理してなかったかな。
ちゃんと休んでるかな。

会いたいな。

その時だった。

ドクン、と胸の奥が鳴る。
緑谷の身体がぴくりと震えた。

まただ。

最近何度も襲ってくる感覚。

ドクン。

ドクン。

心臓が早くなる。
息が浅くなる。

会いたい。
触れたい。
抱きしめたい。

どうしようもなく。

今すぐ、会いたい。

緑谷はシーツを握り締める。

緑「っ……」

必死に理性を保とうとする。

これは自分の気持ちで、そしてワンフォーオールの中にいる誰かの想いが伝わってくる。

その時、頭の奥で声が響いた気がした。

『会いたい』

低く、掠れた声。

緑谷は目を見開く。

胸が苦しい。
苦しいのに、どこか温かい。

その感情を知っている気がした。

ふと、以前の会話が蘇る。

オールフォーワンが言っていたという言葉。

――愛によって力は増す。

そして、校長とオールマイトの言葉。

――流れに身を任せてみるのも一つかもしれない。

最後に思い出したのは、優しく微笑むの顔だった。

『いいよ』

緑谷の呼吸が止まる。

『出久は優しいから』

次の瞬間、がばっと身体を起こした。

もう考えられなかった。
考えてしまえば止まってしまう。

だから、心の赴くままに。

足が向かう方へ。
心が求める方へ。

緑谷は部屋を飛び出した。
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