第45章 輝く舞台、愛される存在
控え室に入ると、また違うドレスがあった。
「先生、こちらが次のチーム用のドレスです!」
ラックに掛けられたのは深いエメラルドの宝石みたいな艶のあるロングドレス。
背中は大胆に開き、スリットは太ももまで流れるように切れ、胸元は控えめで上品なカット。
そして何より、光が当たるたび色が変わるような“宝石の揺らぎ”がある。
「……っ、なにこれ……きれい……!え、私がこれ着るの……?」
「はい!“圧倒的に魅せる”コンセプトなので!」
「でも…これ……結構…露出……」
「大丈夫です、胸元はギリギリまで詰めてます!」
がドレスをそっと指で触れると、冷たい布の感触と共に、ステージに立つ自分の姿が一瞬だけ浮かぶ。
緊張と期待が胸に混ざる。
着替えたを見て、控え室の空気が一瞬止まる。
「……っ、先生……似合いすぎです……!」
「ありがとう、ちょっと恥ずかしい…けど…」
そして、ステージでは照明が落ち、スポットライトがゆっくりとセンターへ集まっていく。
会場が期待半分・ざわめき半分の空気に包まれる中、が司会者の声と共に登場した。
「さぁ!最後のチームは教員チームによるプロデュースです!こちら、やる予定はなかったのですが、ある大人のチカラによって実現されました!お分かりかと思いますが、最初、僕の隣にいた彼が居ませんよね。そういうことです…」
背中は大胆に、胸元は控えめに。
しかしラインは完璧で、ウエストから太ももまで滑らかに落ちる深いスリットが足を一歩踏み出すたびに煌めく。
しん——……
と一瞬、空気が固まった。
静寂のあと、割れんばかりの歓声が爆発した。
は、その時違うことを考えていた。
(教員チームってなに!?生徒のための文化祭じゃなかったの…!でも、教員ってことは…消太さん…来てくれたりするのかな)
は微笑むだけで、まるで“本物のステージ女優”のように観客の視線をさらっていく。
その背中の美しさも、歩くたび揺れるスリットも、大人の女性特有の余裕と自信に満ちていた。