第2章 二度目の新生活
「ここのトップの奴に紹介する。付いてこい、離れるなよ。」
「はっ、はいっ」
早歩きで歩くクロスさんをキャリー片手に必死で付いていく。
白いコートを来た連中が私達を見てヒソヒソと話してるのがムカつくな。
言いたいことあるならハッキリ言えばいいのに。意気地無し共が。
ティキと言いたいこと言い合って喧嘩して母様にゲンコツ食らった、あの日がやっぱりまだ少し恋しいや。
ついて行った部屋の中に白い帽子を被る、私とそう歳の変わらなさそうな眼鏡をかけた男。
「クロス元帥、どうしてここに」
「こいつをお前に紹介しにな。」
とりあえずソファーへ、と座らされ、出された紅茶、ハーブティーを1口飲む。
あ、これ美味しい