第1章 1章:旅の最中
夕飯に作ったシチューを食べ終えて洗い物をしてるとダンボールを抱えてバーバが戻ってくる。
ダンボールの中身はやっぱりというか、殆どが私への求婚の手紙。
「またか。」
「ティア、こんな別嬪さんだから、求婚の手紙が後を絶たないだぁ……。」
「何回も断ってるのに、なんでこんなにしつこく送ってくるかなぁ…。」
買い物をしに街へ行くと絶対男達に絡まれるし、部屋に連れ込まれそうになった事もあってそれ以降はバーバと一緒に買い物に出るしかなくなった。
でもいつまでもバーバに守ってもらう訳にはいかないし…。
「やっぱり良い男見つけて結婚するしかないかなぁ。」
「けっ、結婚!?はやいだ!ティアはまだおらが面倒みるんだ〜〜!」
「親離れしなバーバ。…いい機会だ、クロスに言って黒の教団に放り込んでもらおうか。」