第1章 1章:旅の最中
「起きろバカティア!!!!」
キーンと頭の中で声が響く
「うっ……るさいっ!バカティキ!」
せっかく、綺麗な男の人が出てくる夢みてたのに。
ティキとは違って紳士で優しそうな人。あんな人と大人になったら結婚したいよねやっぱり。
「さっさと起きろ!朝飯だぞっ!」
「んー……」
まだ正直眠いけど、母様にも怒られちゃうし寝袋から出て簡単に丸めてリュックの中に入れる。
椅子替わりの大木に座ると母様からお肉のサンドイッチが乗ったお皿とスープ入りのマグカップを渡される。
あ、私の好きなオニオンスープだ。やったぁ。
「母様これ何の肉?昨日獲れたうさぎ?」
「うさぎ肉は燻製にした。これは野良の馬がいたからさっき捌いたヤツ。肉が大量にあるから後で全部燻製にする。お前たちも手伝え。」
「「はーい」」