お掃除係は生き方を決めている【進撃の巨人】【リヴァイ】
第5章 踏み出す勇気
運良くミケさん以外に誰とも会わず兵長の部屋まで来れた
(一般の兵士が、兵長の部屋に行くだなんて言える事じゃないし……)
ドアをノックをする
「失礼します、リヴァイ兵長。メアリです」
ドアが開いて兵長が出てくる
部屋着は薄いので、服の上から筋肉があるのが分かって少しドギマギしてしまう
「……………………………入れ」
「はい!失礼します」
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お茶を淹れて兵長の前に置く
(考える時間は十分にあったんだ、言える。大丈夫)
「まずは、夜遅くに時間を取ってくださってありがとうございます」
「別に、空いてただけだ」
「それと、2回も運んでもらって申し訳ないです」
(本当に、リヴァイ兵長には迷惑をかけてしまった)
「礼言いにきたり謝ったり、忙しいやつだな」
てっきり怒ってるのかと思っていたがその口調は柔らかかった
「お前、医者の娘なのに自分の体調は気にしてないんだな」
「う……すいません。どうしても後回しにしちゃうんですよ」
「壁外は他人を構って生き残れるほど甘い場所じゃない」
「……はい、分かりました」
兵長が怒ってなくてひとまずほっとした