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ハリー・ポッターと笑わないお姫様【1】

第6章 黄金のグリフィン



帽子が歌を歌い終えると、広間中で拍手喝采が巻き起こった。皆の歓声が響く中、ロンが隣で「なんだ、帽子を被るだけじゃないか!フレッドめ…!」と呟いた。

何をさせられるか分からない試験よりも、帽子を被る方がずっと楽そうだ。


でも、この帽子を被ることでとんでもない苦痛が伴う可能性も拭えないし、それが頭をよぎると少し気が引ける。


その時、マクゴナガル先生が長い羊皮紙を手に、静かに前に出た。


「アルファベット順に名前を呼びますから、呼ばれた生徒は前に出て、帽子を被りなさい!アボット・ハンナ!」


金髪でお下げ髪の少女が、少し緊張した面持ちで前に進み、組分け帽子を被る。広間が静まり返る中、一瞬の沈黙が続いた後、組分け帽子が突然「ハッフルパフ!!」と高らかに叫んだ。

その瞬間、黄色いアナグマの寮旗を掲げたテーブルから、温かい拍手と歓声が上がり、少女は嬉しそうに席に着いた。
どうやら帽子を被るのは、痛みが伴うことはないらしい。少しほっとした。

しばらくして、ふと気づいた。
それは、すぐに寮が決まる生徒もいれば、少し時間がかかる生徒がいるということだった。
心の中で、自分は早く決まってほしいと願った。大勢の目が一斉に自分に注がれるなんて、考えるだけで体が震えそうだ。


それから直ぐに自分の番が来てしまった。


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