第1章 episode1
腰が…痛い…。
ホークスはいわゆる絶倫と言うやつで。
私は何度快楽の終末に達したか記憶にない。
気が付けばもう時計は17時を指していて、ベッドに横になりスマホを見ているホークスを横目にホークスが脱ぎ捨てたヒーロースーツの上着を着てベランダに出る。
『…ふぅー。』
「匂いつくんですけど。」
一服しているとしゃがんで頬杖をつくホークス。
「服着てくださいよ」とパンツ1枚でいる彼に目のやりどころが無くそう言い放つ。
「大仕事した後の一服とセックスした後の一服、どっちが美味い?」
そう言いながら私の太腿を剛翼でなぞる。それがくすぐったくて、気持ちが良くて「んっ」と声を漏らしそうになりながらも「どっちもっすね」と答える。
「ふーん。じゃ、俺一回帰るわ。」
と、気づくと着替えを済ませてブーツを履いているホークスに「これ…」と上着を脱ごうとすると
「後で持ってきて」
といたずらに笑って飛んでいってしまった。
自由な人。本当に速すぎる男だ。
私はタバコの日を消してそのままバスルームに向かって体を洗った。
そして鏡に映った自分をみて「またやられた。」
腰部分にある赤い蕾をみてため息をこぼす。