• テキストサイズ

宵闇の明けと想ふは君だけと〈中学編〉

第5章 栄光の目前  〜決勝トーナメント準決勝〜


●藤堂 天● 〜東京体育館〜


まずは1本目。
確実に。
試合時間の止まっている、この状況を味方に。


フリースローラインからゴールリングを狙う愛華は、膝を曲げて下半身に力を込めている。


両手で支えたボールを、顔の前に持ってきて…


全身の力をコントロールして、今出せる最大限の力を。
身体のバネに乗せて打ち出す。


両脚で地面を蹴ったそのパワーが、身体の上の方へと流れていく。
上半身、腕、掌、ボールへと。
力が伝わっていくのが、視認できそうだった。


そうやって力が乗り、愛華の手から放たれたボールは。
私が見上げた先で綺麗なアーチを描いて…


次の瞬間。
リングを潜って、ネットを揺らしていた。

/ 276ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp