【ヒロアカ】change the truth【R18】
第5章 個性
はずだった。
俺は確かに、こうして死んだはずだった。
意識が闇の底へと沈んでいき、途切れたはずだ。
しかし、突然、強烈な光が視界に差し込んだ。まるでその光が自分を引き上げていくような感覚だった。
その感覚と共に、傷の痛みが薄れていくのを感じた。腹部の貫かれたはずの傷が、一瞬でなくなり、まるで死んだという事実が、書き換えられるような感覚が広がった。
(……まさか、佐倉の個性?)
彼女が持つ力が、今ここで自分を助けてくれているのかもしれないという思いが、混乱した頭の中で浮かんだ。
ゆっくりと目を開けると、致命傷は、完全に消えていた。
信じがたいことだが、痛みも感じず、まるで何事もなかったかのように正常に戻っている。
「……なんだ、これ……」
俺は呆然と自分の腹部を触りながらつぶやいた。
そのとき、視線を上げると、そこにはオールマイトが立っていた。
「相澤くん!!」
彼の力強い声が耳に響く。
オールマイトが俺に近づき、その巨大な手で肩を支える。
「無事で何よりだ。」
俺は自分の腹部を再び見下ろす。
腕などの傷はそのままだが、致命傷となった腹部の傷だけが消えている。まるでその事実がなかったかのように。
死んだはずの自分がこうして立ち上がれるという事実に、信じられない思いが込み上げてくる。