【ヒロアカ】change the truth【R18】
第5章 個性
「逃げろ!!!」
叫び声を上げたが、距離が遠すぎる。間に合わない――佐倉が危険に晒される光景が頭に浮かび、焦りで思考が真っ白になる。
俺は咄嗟に個性を発動させ、ヴィランの能力を消した。それに気づいたヴィランはすぐにこちらを振り返り、再び俺に向かって走り出してきた。
(もう、動けない……!)
身体は限界だった。反応する力も、逃げる余裕も残っていない。
(ここで終わりか……)
目の前に迫るヴィランの攻撃がゆっくりと見える。その直後、腹部に熱を感じた。鈍い感覚と共に、身体から力が抜けていく。
膝から崩れ落ち、視界が揺れる。
俺はすぐに理解した。ここで死ぬということを。
やり残したことが山ほどある。1年A組の生徒たちを、佐倉を守ることだって――。