【ヒロアカ】change the truth【R18】
第4章 レスキュー
ヴィランが私一人、相澤先生の戦闘をずっと見ていたことに気づいたのだろう。
「良いこと思いついた…」
不敵に笑いながら、私の方へ向かってゆっくりと歩み寄ってきた。恐怖が一気に私を襲う。
その時、相澤先生がそれに気づき、必死に叫ぶ。
「逃げろ!!!」
私は恐怖で動けなくなりながらも、何とか足を動かそうとしたが、間に合わない。ヴィランの冷たい手が、私の頭に触れた。
(っ……!!!!)
その瞬間。相澤先生は個性を発動させ、私への攻撃を止めてくれた。
だが、ヴィランはそれに気づき、素早く反応し相澤先生に攻撃をしかける。とっさに私の体は動き出した。恐怖がひざを震わせても、胸の奥からわき上がってくる「守らなきゃ」という気持ちが、それをかき消す。何か叫んだ気がするけれど、それが自分の声だったかどうかもわからない。
(先生を......助けなきゃ!)
そう強く祈るように飛び出した、その一瞬は永遠のように感じられた。相澤先生は、声は発していないが「来るな!!」と必死な表情が見える。ヴィランの歪んだ笑いが耳に届く。
周囲の喧噪が、まるで遠くの出来事みたいに聞こえてくる。