第11章 入学
「雪月さん、じゃあここで待ってて。」
「はい!」
先生が先に教室に入った。
「はい、静かにー」
先生がそう言うとガヤガヤしていた教室が静まった。
「えー、今日は、転校生が来ています。」
えぇ!
すごーい!
どんな子だろー
先生がそう言うと静かになった教室がまたザワザワし始めた。
「静かに!じゃあ入ってー。」
「あ、はーい!」
永茉は返事をして教室に入った。
先程までガヤガヤしていた教室がまたしん、と静まった。
それもそうだ、雪月永茉は美人である。
「じゃあ、自己紹介を。」
「はい。皆様はじめまして。イタリアから来ました、雪月永茉 といいます。初めて日本に来て知らないことばかりなので、よろしくお願いします!」
永茉がそう言うと、パチパチと拍手が聞こえた。
「じゃあ雪月さんの席は笹川の隣で。」
「はい。」
「おぅ!雪月!」
「笹川くん!やったー!隣だ!」
「よろしくな!」
「うん!」
「じゃあHRは以上ー。」
先生がそう言ってHRが終わった。
すると永茉の机の周りに人だかりができた。
ねえ!雪月さんってイタリア人!?
ちょーかわいい!
ねえねえ、その髪って生まれつき!?
一気に質問攻めにあった。
「えっと、イタリアと日本のハーフだよ!髪は生まれつき!自分でもびっくりなの!」
永茉がそう返すと、すごーい!と女子はキャピキャピしている。
「さっき校門のとこで雪月さん見たよー!すっごいイケメンといたよね!あれ彼氏!?」
女子の1人からそう聞かれると、周りの人たちも、
私も見た!
すっごいイケメンだった!
と話し出した。
「あ、あの人はその!お、お世話になっている人で、彼氏、じゃないんだけど、、//」
ディーノのことを聞かれ永茉は真っ赤になってしまった。
そんな永茉を見た女子たちは
「「「可愛いーーーー!!!」」」
「へっ?」
「え、なに!雪月さん激かわ!!」
「恋する乙女ってやつ!?」
「羨ましいぃ!!」
「え?え、、?」
永茉は訳が分からず混乱している。