第10章 お花見
「るせ。」
「はがっっ」
獄寺は男に膝を喰らわせた。
「ちょ!」
「獄寺くん!」
男がお腹を押さえて蹲った時、
「何やら騒がしいと思ったら君たちか。」
「「「!!」」」
そこにいたのは並盛中風紀委長、雲雀恭弥だった。
「雲雀くん!」
「雲雀さん!」
雲雀が現れ、ツナは先程獄寺がシバいた男に気づく。
「あ!この人風紀委員だったんだ!」
「僕は群れる人間を見ずに桜を楽しみたいからね。彼に追い払ってもらってたんだ。」
無茶苦茶言ってる雲雀は風紀委員の男に近づく。
「でも君は役に立たないね。あとはいいよ、自分でやるから。」
「い、委員長、、」
「弱虫は、土に帰れよ。」
「「「!!!」」」
雲雀は風紀委員の男をトンファーで痛めつけた。
「仲間を!」
「雲雀くん!なんてことを!」
「見ての通り、僕は人の上に立つのが苦手なようでね。屍の上にたっている方が落ち着くよ。」
その一言に全員背筋が凍った。
「お、おい永茉、あいつ誰だ。雪合戦の時あいつに連れて行かれてたよな。」
「ツナくんたちの学校の風紀委員?っていう会に入ってるんだって。雲雀恭弥くんっていうの。」
「悪いことは言わねー。付き合う男はよく考えろよ。」
「ディーノは私のこと軽い女だと思ってるの?」
「だってよ、あいつ黙っとけば良い顔してるぜ。」
「だからってホイホイついて行くわけないでしょ。」
「ちょっとそこ、うるさいよ。」
永茉とディーノが言い合っているところを雲雀に止められた。
「いやー絶景絶景!花見ってのはいいねーー!」
言い合いしているところに新たな人物が現れた。
「っかぁ〜〜〜!やだねー!男ばっか!」
「Dr.シャマル!!」
「まだいやがったのか!このヤブ医者!変態!スケコマシ!」
「みんなあの人知ってるの?」
「セイレーン、あいつに気をつけろ。」
「え?」
シャマルを呼んだのは急に現れたリボーンだったようだ。
そしてシャマルは永茉の存在に気づいた。
「うおぉぉぉ!いるじゃねぇか!!かわい子ちゅわ〜〜ん!!」
「!!」
シャマルは唇を尖らせ永茉に近づいてきた。