第4章 並盛中学校
「!!?」
永茉は後ろから急に聞こえた声に驚いた。
そこに立っていたのは黒髪の学生服を着た同い年ぐらいの男の子。
両手にはトンファーを持っている。
「びっ!くりしたぁ。。」
「ちょっと僕の質問に答えてくれない?」
質問に答えない永茉にイラッとしたのか向こうはトンファーを構える。
「ちょっ!!待って待って!ごめんなさい!私さっき知り合いの用事で日本に来たの!!学校見つけたから入っちゃったの!あ、私は雪月永茉って言います!」
「ふーん、そう。だけど校舎は教師と生徒以外基本は立ち入り禁止だよ。」
「え!そうなの!!?学校って厳しいのね、、」
「君、学校行ったことないの?」
「学校、行ったことないです。私拾われた子だから。学校行きたいってワガママ言えなくて。だから日本の漫画とか本とかを読んでるの」
「ふーん。」
「興味無さそうですね。」
「そんなことないよ。それより君強い?」
「え??」
急に男の子がトンファーで攻撃してくる。
が、私はバック転でかわした。
「ちょっ!!危なっ!!!いきなり何!!?」
「ワオ、君すごいね。」
「意味わかんない!!はじめましてでトンファーで攻撃されたの初めてなんだけど!!」
「僕なりの挨拶だよ。」
「嫌よ!そんな挨拶!!」
(何この人信じられない!!顔はかっこいいのに!!残念すぎる!!)
「少しは楽しめたよ。君なら並中の出入りを許してあげる」
「え??は??」
「偶に僕の相手してよ。」
「そんな危険なことしたくないんだけど。ていうか君の名前は??」
「雲雀恭弥」
「雲雀くん、ね。今日は帰る。また会えるといいね。」
「いつまで日本にいるんだい?」
「んー、わかんない!今回は知り合いの用事に着いてきてるだけだから。」
「ふーん。」
「雲雀くんはここの生徒なんだよね?また来る時があればここに寄るよ」
「そう。じゃあその時は僕の相手してよね。」
「なんでそうなるかなぁ。まあ、考えとくよ!じゃあね!」
永茉は屋上から体育館の屋根に飛び降りそのまま目的地へ進んで行った。
「雪月永茉、ね。」
雲雀は呟いた。