第2章 クラス替え
今日は新学期クラス替え。
『……あった、5組か』
2年5組の教室に入ると女子に囲まれてる生徒が居た。誰だろ…と思い除くとそこに居たのは黄瀬涼太だった。
同じクラス…!?しかも私の前の席だし…と思いながら席に着くとしばらくして隣に高身長の男子生徒が座ってきた。
まさかと思い見てみると紫原敦だった。
「なに?さっきからチラチラこっち見て」
見てるのバレたーー!怖すぎ!と思っていたら
「なんか君いい匂いするね、お菓子みたいな甘い匂い」
『えっ…!?何言ってるんですか…!?』
何顔赤くしてんのと紫原は笑った。すると前の席から黄瀬涼太が話しかけてきた。
「紫原っち新学期早々ナンパとはやるっすね」
「ナンパじゃないし」
「あれ…?君どっかで見たような… あ!保健室の子!」
「は?保健室?」
「そうっす!俺が体育で頭にボール当てちゃったんす」
「え、黄瀬ちんさいてー」
『あ、覚えてたんですね。あのときはお茶ありがとうございました!』
「……」
『どうかしました?』
「あ、いや何でもないっす!」