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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第26章 事変








2009年。
当時6歳だった私は、村の人間は全員頭がおかしくて、自分だけが正気だと。
そう思い込んでいた。

小学生の時、水色のランドセルを背負った女の子が転校してきた。
みんな赤か黒のランドセルを背負う中、その子の色はものすごく目立って。
みんな水色が嫌いだって言っていたけど、そうじゃない。
自分達とは違う色を持っているその子のことが嫌いなんだ。
一人だけ目立ってってそう言う声が聞こえて、じゃあ一人じゃなきゃいいんだって思った。
だから私はその子のランドセルを欲しがった。
もちろんすぐに返しけど。

ランドセル一つで好き嫌いがはっきりするんだったら、ランドセルなんて使わなきゃいいのに。
皆が自由に持ち込めるカバンとかにしたらいいのに。
そうしたらみんな違うから目立つこともないでしょ。

友達になるより他人になる方が難しいこの村が、この村の人間が嫌いだった。
閉鎖的で土足で人の人生に簡単に入り込んできやがる。
気持ち悪い。

水色のランドセルを背負った女の子―――ふみとはすぐに仲良くなった。
ふみは村の人間とは違う。
土足で人の人生に踏み込んでこない。
というか、私が無理やりふみを招き入れただけなんだけど。
それでも心をどうこうするわけでもなく、静かにそこに座っていて。
それが居心地がよくて、ふみのことはすぐに好きになった。
そして"沙織ちゃん"のことも。

お人形みたいにかわいくて、聖母みたいに優しかった。
そんな沙織ちゃんを村の人間は村八分んにしてイジメて追い出した。
沙織ちゃんの家は他の家と比べてお城みたいに大きくて綺麗だった。
それが村の人間の癇に障ったのか、沙織ちゃんたちの家は村八分に遭っていじめを受けた。
悪口とかゴミとか落書きとか。
"田舎者を馬鹿にしている"と、勝手な被害妄想を膨らませて彼女たちを追いだした。
気持ち悪い、本当に。
沙織ちゃんは一度だってこの村をバカにしたことなんてないのに。
田舎者を馬鹿にしていると思っているオマエらが田舎を馬鹿にしてんじゃんって思った。





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