第26章 事変
ツギハギの攻撃を避けながら応戦をする。
多少攻撃は受けたけど、手には触れていない。
大丈夫、そのまま油断し続けろ。
「効かないんだって。知ってんでしょ」
「分かってても、やんなきゃなんねぇ時があんだよ」
わざと釘を外して攻撃しているのに、ツギハギはそれに気づいていない。
馬鹿が。
そのまま私を見下していろ。
店の屋根に上り、私は地面に落ちてる釘の先端を上に向けるために、"簪"で呪力を流す。
そしてもう一度"簪"で攻撃をすれば地面に散らばっていた大量の釘から私の呪力が一斉に流れる。
ツギハギ野郎の動きを一瞬でも止められたなら万々歳。
男の上半身に跨り追撃で攻撃を仕掛ける。
男はなんてことない顔をしているけど、少しは考えなかったのか。
私の術式がテメェに通用するかもしれないってことを!!
私はずっと考えてたよ、アンタの術式を聞いたときから。
もしかしたら"コレ"は効くんじゃないかってな!!
ずっと私を見下して舐めててくれてありがとう。
ブラフを張りやすかったよ。
「"共鳴り"!!」
ツギハギの額に釘を打ち込みんだ。
瞬間、ツギハギからは大量の血が地面へと零れ落ちる。
やっぱり私のこの術式はこいつに有効だった。
だけど……。
私は"共鳴り"でツギハギの肉体を通し、魂を撃ち抜く算段だったのに。
なんで、魂を打ち抜けない。
それに……なんだこれ。
妙だ、変だ、おかしい。
「少し離れた所で、私の呪力が爆ぜる感じがした。なんつーか……。呪力の圧も半端だし」
何より、実力差なんて目に見えているのにこいつは私に触れようとしない。
こんな半端な奴に虎杖やが苦戦するとは思えない。
ならば、可能性として考えられることは一つ……。