第1章 プロローグ
あの出来事は死ぬまで忘れることは無いと思う。
仲は良くも悪くもない、なんならちょっと嫌いな方の姉・鳩原未来が一般人にトリガーを流して共に近界へ消えた出来事。
出来事なんて簡単な言葉で表せないか。事件だよね、事件。
正直、姉が違反をしようが消えようが、それに関して私はそこまで衝撃は受けなかった。
18歳なんて自分の意思でなんでも出来て、それにより起きた出来事は全て自分の責任になるから。
でも、今回はそうはいかなかった。
姉が起こした不祥事により、二つの隊がB級へと降格処分になったのだ。
許せなかった。
憎かった。
『ほんと、大っ嫌い』