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【鬼滅の刃】破戒

第1章 一


「ああぁぁぁぁあ!!!」

まだ馴染んでもおらぬ最奥を囚われた女は、きりきりと背骨を反らしながら苦痛とも快楽とも取れない声を上げた。
思わず僧が結合部に手をやると先程よりもねっとりとした蜜がその指に絡みつき、どこまでもその糸を伸ばしている。そこで女が悦んでいると確信した僧は、その腰を小刻みに前後に動かし始めることにした。

過酷な修行を重ねた僧であっても、肉の欲には抗えないのであろう。初めは女を気遣うように小さく抽送していた腰も、やがて大きな動きへと変わってゆく。どんな修行を重ねたのであろうか、その僧の筋力はすさまじく、その貫かんとする勢いはあまりにも激しかった。

一突きする毎に肉のぶつかり合う音が上がり、女が獣のような声を上げる。
女の中は熱く蕩け、媚びるように艶めかしく蠢いており、僧はこれぞ極楽かと思いながらその快楽を貪った。女も同じようであった。口から涎と譫言を垂れ流しながら、僧を離すまいと淫猥にうねり絡みついていた。
やがて僧の動きが一層大きくなり、女の声がより甘くなる。だがその時、間も無く先に達してしまうであろう女が、小声で尿意を訴えた。


──この極楽を捨てて、厠になど行かせられぬ。


そう思った僧は女の体を仏壇に向かせ、暫し厠は辛抱せよと女に告げた。女から小さく困惑の声が上がる。
しかしそのまま僧は女を立たせて仏壇に手を付かせると、後ろから遠慮なく彼女を突き上げた。大柄な僧が中腰になると、女の体を持ち上げるほど深く貫くことが出来、女をどこまでも悦ばせることになった。しかしここで粗相をしてしまうと仏壇を汚してしまうと悟った女は奥歯を噛んで必死に尿意と快楽とを逃している。先に僧を果てさせればよい、そう思って女も腰を使い始めた。

仏壇を汚さぬ為に尻を突き出して自ら腰を振っている女があまりにも淫らで、僧は一層悦んだ。
僧は女の顔に手を添えた。片手で収まるほどに小さな顔であった。その陶器のようにつるりとした肌をなぞってゆく。じっとりと滲む額の汗と、眉間に刻まれている深い皺と、硬く噛み締められた唇をその指先から悟ると僧は静かにほくそ笑んだ。

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