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蜜✖️蜜ラバー 〜お嬢様は、溺愛調教中!!〜

第1章 冗談なんかじゃない




「なんで、加賀谷?」


ソファに倒れ込んだ時に後ろに置いてある棚の壁に頭をぶつけたらしく、頭をさすりながら。
でもしっかりと右手はあたしをホールドして、て。
これ。
この体勢。


抱きしめられてるみたいで。




心臓、うるさい。





「大丈夫です?」
「え」
「すっげー鳴ってますけど」


あたしが押し倒したみたいになってるし。
こんなのどんな顔、したら。
とか。
すごくすごくドキドキうるさいってのに。



「ここ」



心臓を人差し指の指先でトン、て、触れて。
加賀谷は余裕そうに口角を上げた。







プツン。



て。




はっきりと頭の中で音が聞こえた気がする。









「は?お嬢…………」






気付けば。
両手を加賀谷の頬へと伸ばして。
自分からキス、してた。


「何して…………っ」



ぐ、て。
咄嗟に加賀谷の右手が唇を拭う、から。
我に返るよりも先になんとも言えない感情が頭を支配する。



「…………そんなに嫌だった?」
「は?」
「嫌われてるなんて思わなかったから」
「だからなんの話っ?嫌ってなんかねぇし!つーかそこ、退いてくれます?
「嫌」
「は?」
「乗られるのが嫌なら力づくて退かせば?あたしよりもおまえの方が力あるんだし」



完全にあたしが加賀谷のお腹の上、マウント取ってるから起き上がれないでいる加賀谷のシャツのボタンへと手を掛けた。
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