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蜜✖️蜜ラバー 〜お嬢様は、溺愛調教中!!〜

第1章 冗談なんかじゃない


「お嬢!!いい加減にしないと冗談じゃすまなくなりますから!!」


半分だけ身体起こして。
加賀谷の左手が、シャツのボタンを外すあたしの手を取る。



何よ。
馬鹿。
冗談なんかであたしがこんなことするはずないじゃん。
ずっとそばにいたくせにこんなこともわかんないの?



「冗談なんかでこんなことする女だって思うの!?おまえはあたしをそんな尻軽な目で見てたわけ!?」



泣きたくもなるわよ。
キスしたら嫌がられるし。
こんな恥ずかしいことまでしてんのに全然気持ち伝わってないんだもん。



「…………お願い加賀谷」



好き。
ずっと加賀谷が好きだったの。
お願い。
気付いてよ。
加賀谷。






「…………すみませんお嬢。これ以上は三園にも悪いですから」



す、て。
なんの抵抗もなくあたしを抱き上げて。
子供を、退かすように。
加賀谷はあたしをソファの下へとおろすと。
そのまま部屋を出て行った。








「…………っ」




あー。
失恋決定。
三園に不満はない。
ない。
けど。
やっぱり初めては好きな人としたいって。
そんなことすら叶わないなんて。





「ほんと詰んでるから…………」





こんな時わんわん泣きじゃくれるくらい可愛げのある女だったら。
加賀谷に振り向いて貰えたかな。







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