第13章 12
そしてまたいつの間にかさっき着てた服に戻っていて一緒に部屋に入る
「と、とりあえず!コーヒー飲むだろ?」
緊張してるのか噛み気味な快斗が部屋から出ていく
多分ここに連れてきたってことは
そう言う事だよね?
この後を想像して私もちょっと緊張してしまう
でもそれ以上に喜びとか嬉しい気持ちが勝ってしまう
そしてふと思い返した
この体、処女だと
前世は流石に20代後半まで生きていた為何度かそう言う事もあったけど、神崎ゆりとしては初めてで。
人によっては痛いとかあったよね?
前世はどうだったっけ?
と思考を張り巡らそうとした時に快斗がカップを持って戻ってきた
思わずビクッとなる体
「どした?」快斗もびっくりしながらカップを置くのでありがとうと言って手に取ると私好みの丁度いい暖かさに最初からなっていて嬉しくて一口飲んだ
ほろ苦いコーヒーが口内に広がり気分を落ち着かせてくれる
「次の予告……時計台だよね」
何故か胸がざわつく
これは前世の私が警告のようなものをしているのだろうか
「なんか……不安なの」
「ゆりもじいちゃんみたいな事言うよなー」