第13章 12
今日は快斗にお詫びデートに誘われていて
朝からせっせと支度していた
片方にスリットが深めに入ってるスカートにボリューム袖のセーターを来て、髪はハーフアップでお団子
メイクはパール寄りのラメでいつもよりキラキラさせてみた
「おーいゆりー?そろそろ行こーぜ」
そう言いながら扉を勝手に開けてくるのは私の彼氏、黒羽快斗
「待って!リップつけるから!」
ささっとリップをつける
「ねぇー!見てみて!これバニラの匂いするリップなんだよ!いい匂いでしょ?」
今つけてたリップを快斗の鼻に近づけて嗅がせる
「アイスクリームみたいでしょ?」
フフッと笑いながら言うと不意打ちにキスされた
「本当だあめぇーにおい」
ケケケッと笑う快斗はしてやったりな顔をしてて
私はちょっと顔が赤くなった
今日の目的地は特になくて、ウィンドウショッピングをしよう!と言うことになり街をブラブラ歩いてみた
途中で猫カフェに行ってみたり、作業用の備品調達もしつつ
小さな水族館にも行ったりして
その後カフェで休憩する事に
「そういえば初デートだよね。これって」
終始浮かれ気味な私はそういうと、(ん?あぁ確かに)と返事がきた
「しょうがないからこの前の事は水に流してやろう」
そう言うと一瞬驚いてすぐに安心したような顔をする快斗
「あぁ良かった。今回でわかったよ。ゆりは絶対怒らせちゃいけねーって」
「あら、今更?」
にっこり笑うとハハハッと苦笑いする快斗
「聞いた時ちょっと不安だったの。ほら。私快斗と青子がって思ってたでしょ?、、、でも快斗の事信じたいなって」
そう言って快斗の指を握るとすぐに手のひらで包んでくれた
「バーロォ///言ったろ?俺の気持ちは、、オメェだって//」
恥ずかしがりながらもちゃんと伝えてくれる快斗に全身が暖かくなる気がした
「うん//ありがとう」
(ちょっと嫉妬しちゃったけど)と言ったら握ってる手をさらにギュッとしてくれた