第12章 11
「仲間に誘ってくれてありがとう」
青子の家に行き一緒にテレビの前に座る
テレビには青子のパパがいつものテンションで大騒ぎしていた
「相変わらずね、青子のお父さん」
と言う恵子にフフッと笑う
そして、白馬探?がうつり今日は訳ありだと言う
訳あり?
何のこと?と首を傾げていたら
「ねぇー青子!どっちを応援するの?白馬くん?キッド?」
恵子がそんなことを言うからますますよくわからなくて
「なんかね、ライブのチケット2枚あって白馬くんが捕まえれば白馬くんと。キッドが勝てば快斗くんと行くんだって」
「ち、違うよ?!ゆり!!誤解だからね?!なんかそんな流れになっちゃって」
慌てる青子を見ながら、あぁ。だからなんかさっき焦った声だったのか。と納得する。
売り言葉に買い言葉だったのか
青子を取られたくなかったのか
少なくとも私の事は好きでいてくれてるってわかってるからきっとこれは
って落ち着かせようとしたけど何やってんだ!と怒りとまたちょっとした嫉妬とやっぱり青子に行ってしまうの?という少しの不安がぐるぐるして苦笑いするしかなかった
「え、なんでそんな青子が慌ててるの?」
何にも知らない恵子はきょとん顔で青子は必死に私に違うからね!快斗の1番はゆりなんだから!!と言う
「大丈夫。快斗も青子も私信じてるよ」
一抹の不安を覚えながらもそう言う
そうこう言ってる間に怪盗キッドは無事に?脱出したのか
脱出用バルーンに穴を開けられて空に飛んで行くのがうつっていた