第12章 11
やっぱり今日は降っちゃったか
窓の外を見ながら快斗の無事を祈る
風も少しふいてるし
心配だな
そう思いながら通信用のインカムをonにした
「右、、!キッ、があん、にスケートが下手な訳、ない!」
思わずブッと飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになった
「助かったけど、素直に喜べねーな。つか今笑ったろゆり」
「wwwごめんなさいw」
ずっこけ快斗を思い出してツボにはいる私
「勝手に笑ってろー」
拗ねる快斗に、(気をつけてね)といつもと同じ言葉をかけると「わぁってるよ!」と通信を切った
次の日
ブルーパロット
「えっ?江古田高に?」
なんと今話題になってる高校生探偵が江古田高に転校してくるらしい
「そうなんだよロンドンから転校だってよ」
快斗は昨日盗んできた絵から宝石を取り出しながらそう言った
「なんだっけ?真実はなんたらかんたら」
「白日だよ!は、く、じ、つ!………くそー!またハズレだ」
どうやらこれもまたパンドラではなかった様だ
ジーちゃんにポーカーフェイスを指摘されつつ次の準備の確認をする快斗
「あ!そうだ!白日!」
手をぽん!として思い出してすっきりした顔をする私を横目にジーちゃんと次の仕事の打ち合わせをしていた