• テキストサイズ

最後のマジック

第12章 11






今日は泥棒の下見兼スケートをしに来ている(3人で)


快斗は壁の花になり犯行場所に双眼鏡を見てぶつぶつなにかを呟いているが何を言ってるのかはさっぱりわからない

青子はスイスイーと軽やかに滑り

私はぎこちないながらも必死に着いてく


「青子ー!まってよー!無理だって、、ひゃっ!」

転けそうになるのを必死でバランスをとる

「頑張れ頑張れー!そのまま壁まで!、、て!ゆりあぶない!!」

バフっ


思いっきり快斗に突っ込んでしまった


「ってぇーー!もうちょっと気をつけろよなぁ!」


「そーんな偉そうなこと言うなんて。今日はリンクの状態が悪いとか言って。壁際にいるのは実は滑れないんじゃないのー?」
青子にニヤニヤおちょくられて腹が立ったのか必死に追いかけようとするが何度もすっ転び一生立てない快斗


「快斗wwwやばwwww」
あまりの転びっぷりに吹き出してしまうが私もそんなに上手い方ではないので助けることは出来ない


結局快斗と私はリンクの外までまるで小さな子供が手を繋いでるかのように連れて行かれた















「だぁ!もう!ゆり!テメェ笑いすぎだって」

「だってwwww無理wwこれは無理すぎww」
帰りに快斗のひっくり返る様の隠し撮りを1人で見ながら爆笑しているとブスッとする快斗

青子はお父さんが警備をしているから顔出してから帰ると別れた



「待ち受けにしちゃおー♪」


「勘弁してください」
必死にお願いする快斗に(ちぇー)と言いながらスマホをしまう


「それにしても、、今日は降るかもね」
ぶるっと身震いして両手を口元に持ってきてハァと息を吐く

降りそうなくらい寒いのだ


「それ、よくやってっけどあったまんのか?」

「気休めよ!気休め!」
そう言ってまたハァとやっていると手を握られ自身のポケットに突っ込む快斗

嬉しくてギュッと握り返して密着する様に反対の手も快斗の腕に絡ませた

「快斗あったかーい!最高」

「オメェが冷たすぎんだよ/////」
照れ隠しなのかそっぽを向いている快斗にフフッと思わず笑ってしまった





/ 306ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp