第11章 10
どんな状況だこれ?
ブルーパロットで意識を失い気がついたら自分の部屋にいた
そして今私は快斗に頬をつねられて説教?されている
不思議とつねられている頬は痛くない
「俺がいつ青子が好きだっつったよ」
「でみょ(でも)」
「でももなにもねーだろ?………いーか!俺はな!!
……………おめぇだよ/////」
真っ赤になる快斗
思わずつねられていた手を引き剥がして両手で握りしめる
「え?!?!どういうこと!?」
快斗は青子を好きなんじゃないの?
だって前世の私の記憶では青子と快斗はずっと大事に思ってて
「なんで気付かねーんだよ!こんなにあからさまにアピールしてんのに。知らねーのお前だけだぞきっと」
え、どういうこと?
それって青子も知ってるってこと?
「兎に角だ!悪いがもう手遅れなんだよ」
そう言って握ってなかった方の手で引き寄せられる
「もうお前の心は頂いちまったからよ!この怪盗キッド様が」
(いつもみたいに返品は今回はしないからな)とギュッと抱きしめる力を強める快斗
ドキドキが止まらなくて、涙が溢れる
「………わたし、まだ好きでいて良いってこと?2人を応援しなきゃって、ずっと思ってて」
「応援されてたまるかよ」
不敵に笑うのを感じてそっと腕を回した
「好き」
「うん」
「大好き」
「俺も」
「もう我慢しなくていいの?」
ギュッと背中の服を握ると
「あぁ、いいぜ」
後頭部にキスを一つ落とされた