第6章 6
今日は以前光さんに誘われた工房にお邪魔している
一通り見て回って今は付属のカフェテラスで光さんとティータイム兼ランチ
「ごめんねー?なんだか騒がしくって」
そうやって謝る理由は私が挨拶をした瞬間から技術メンバーからの質問攻めに合い暫くそこから離れられなかったからだ
「全然です!すっごい楽しいです♪」
興味がある物もたくさんあるし、逆に私から質問もさせてもらった
今日は将来的に大収穫だったと思う
「そういえば今日はこの後予定あるの?」
「今日はバイトが夕方からなのでそれまでは特に何もないです」
そう答えると、そっか。と少し考え込む様子
光さんはどちらかと言うとイケメンの部類に入るのかな?
横顔がとても綺麗なラインをしてる
快斗もビジュアルは全体的に整ってるよなぁとふと考えた
いけない、いけない
今は快斗の事は考えないようにしよう
「そしたらさ、今日は俺も休日出勤だったからそれまで一緒に居てもいいかな?」
笑顔で伺う光さんになにも迷う事なく(はい!)と答えた
「実はさ、この近くで行きたい展示会があるんだけど良かったらどう?」
チラシを見せてもらうと食品サンプルの展示会らしい
可愛らしいミニチュアパフェや美味しそうなハンバーグ等大小問わず様々な作品を取り扱っているみたい
そういうのは私も大好きなので(行きたい!!)と言うと
「よしっ!じゃあ今から行こっか!」
とさりげなく手を取られそのまま繋ぐ形で連れて行かれた
暫くすると遠慮気味に「ごめん。嫌だったら言ってね?」とお伺いを立ててくるので笑顔で首を振った
大丈夫、大丈夫、大丈夫
これで良いんだ
そう自分に言い聞かせながら